1.はじめに — 手水舎の意味と魅力
2.手水舎の起源と意味 — なぜ清めるのか?
3.手水の基本作法(初心者が見落としがちなポイント)
4.初心者が見落としがちなポイント
5.最近人気の「花手水」とは?
手水を利用する際にも持ち物や必要な知識の準備があります。
神社へ訪れる前にこちらをご覧ください。
▶ 【神社へ訪れる前に行う準備を解説】
鳥居をくぐった後は、次にこの作法を行います。
必ず抑えておきたい参拝作法はこちら!
→ 【参道の歩き方について詳しく見る】
1.はじめに — 手水舎の意味と魅力

神社に足を踏み入れると、まず目にするのが 手水舎(てみずや/ちょうずや) です。
手水舎(てみずや)は、神社の参拝前に手と口を清め、心身の穢れ(けがれ)を落とす神聖な場所です。龍の口から水が流れる伝統的な景観や、花を浮かべた「花手水」の美しさが魅力で、禊(みそぎ)の文化を現代に伝える、癒しと浄化の空間となっています。
参拝の前に心身を清める場所として知られていますが、実際の作法を知らずに通り過ぎてしまう方も少なくありません。
ここでは、 初心者が見落としがちな手水の正しいやり方 から、手水舎の 起源・意味、そして 近年人気の花手水(はなちょうず) までをやさしく解説します。
初心者の方は、まずはこちらの記事から参拝の流れを理解しておくと、手水の作法がよりスムーズになります。
👉 【初心者のための神社参拝の基本作法まとめ】
2.手水舎の起源と意味 — なぜ清めるのか?

・禊(みそぎ)の現代的スタイル
神社の格式と共に古くから存在する手水舎。
その起源は 禊(みそぎ)・祓(はらえ) の思想にあります。かつて川や湧き水で行われていた「禊」を簡略化し、現代でも気軽に体験できる清めの儀式となっています。
・心身の浄化とリセット(洗心)
古来、日本人は 身についた穢れや日常生活での不浄を水で清め、心静かに神様と向き合う準備をする場所です。単なる手洗いではなく、精神的なデトックスの場を行うために、身体を清める必要があると考えてきました。
手水舎は訪れる前に 心身を整え、神様への敬意を表すための行為です。
禊とはいったい何でしょう?
「禊」は「身滌ぎ(みそそぎ)」や「身削ぎ(みそぎ)」から転じた言葉で、心身の穢れや凶事を取り除き、心身を清浄な状態(「まこと」の心)に戻す儀式です。
日本神話の『古事記』や『日本書紀』において、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)が死者の国である黄泉国(よもつくに)から帰った際、身に付いた穢れを落とすために筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で川に入り、身を清めた「禊祓(みそぎはらえ)」とされています。
伊邪那岐尊が禊を行い「左目」を洗った際にお生まれになられたのが日本の最高神でいらっしゃる天照大御神です。「右目」から月の神月読命、「鼻」から素戔嗚尊がお生まれになりました。
神社の建築や配置には、すべて意味があります。
門前町・参道・鳥居などの建造物を詳しく知りたい方はこちらへ。
👉【神社建築の基本と意味をわかりやすく解説①】
3.手水の基本作法(初心者が見落としがちなポイント)
ここが最も大切な部分です。
下記の順番を1つずつ丁寧に実践してみてください。柄杓を用いて行う手水と柄杓を使用しない流水で行う手水の作法を両方解説いします。
やさしい手水の手順の解説(柄杓を使用する際)

①浅く一礼をします
手水舎の水盤の前で行ってください。
②ハンカチ/やハンドタオルを用意する
手水で水を流した後にポケットの外側などの使いやすい位置に用意します。
③ 柄杓を右手で持つ
神聖な清めの始まりです。勢いよくすくわず、丁寧に。
④ 左手を洗う
右手で柄杓の水を左手に静かにかけ、清めます。
⑤ 右手を洗う
位置を逆にして、静かに水を落とすように。
⑥ 口を清める
器に直接触れないように、左手に水を受けて口内を軽くすすいでください。水は飲み込まず、手水舎の排水溝や、水盤の外側(足元)へ静かに流すのがマナーです。吐き出す際は左手で口元を隠すと、より美しい作法に見えます。
*注意:柄杓に直接口をつける(杓水)は行わないようにして下さい。
感染症対策で口すすぎを省略する神社も増えています。
⑤ 再び左手を洗う
清め終わりの一礼代わりとも言えます。
⑥ 柄杓を立てて清める
最後に柄杓の柄まで清めて、元の位置へ戻します。
清める順番:左手➡右手➡右手に持ち替えて➡左手に水をためて口➡柄杓、の順番で清めると覚えてください。
柄杓を持ち替える動作があると難しいですよね。
手水を行った後には本殿へと向かいます。
➡拝殿での参拝「二拝二拍手一拝」の行い方についての解説
今後掲載する予定です。
やさしい手水の手順の解説(柄杓を用いない場合)

柄杓を使用しない「流水」で行う手水舎も近年増えてきています。
一緒に流水での手水の作法も簡単に記載しておきます。
同様に浅く一礼を行い、ハンカチを用意して手水を始めます。
①両手を洗います。
②両手に水をためて、その水で口をすすぎます。
③もう一度両手を軽く洗います。
④ハンカチで口と手を拭いてください。
⑤軽く一礼をしてて本殿へ向かいましょう
※その他にも手水には「榊」の葉を手にこすり合わせて行う花手水や、枯葉を用いて行う芝手水、若草を用いて行う草手水、雪を用いて行う雪手水などがあります。
東京神社庁が作成している手水の作法についての解説動画です。
一連の動作を動画で確認してみてください。
最も格式の高い神宮の公式ほーーむページで優しい手水の作法を解説いたします。
➡伊勢神宮の公式ホームページ【手水の作法とマナー】
私自身も神社へ訪れると必ず手水を利用させていただきますが、口をすすぐ作法を省略することはたくさんあります。手水舎を利用しない方も多くいらっしゃいますが、ぜひ両手だけでも清めてから参拝を行う事で神社にお祀りされている神様の御神徳に与る事ができるのではないでしょうか。
また、手水を利用するというだけでも神社へ参拝を行う価値のある事であることを伺いました。こちらのお話は今後の神社の参拝記録にてお話をさせていただこうと考えています。
4.初心者が見落としがちなポイント

✔ 口を清めない
✔ 水を勢いよくかける
✔ 柄杓を雑に扱う
✔ 手順を早く済ませる
これらは、神道的な「清め」の意味を損ないます。
ひとつひとつの動きに「敬意」が宿ります。
※口を清めることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、心身を清めるだけでも参拝を行う理由になるほど効果があることです。参拝に訪れた神社に手水舎がある場合はぜひ実践してみてくださいね。
神社の建築や配置には、すべて意味があります。
社務所・神門・社殿の構造を詳しく知りたい方はこちらへ。
👉【神社建築の基本と意味をわかりやすく解説②】
5.最近人気の「花手水」とは?

ここ数年、SNSでも話題になっているのが 花手水(はなちょうず)です。
🌸 花手水とは?
花手水とは、
✔ 手水の水面に花を飾ったもの
✔ 季節や神社ごとのアート表現
✔ 写真映えするスポット
として人気を集めています。
花手水を楽しむコツ
- 見た目だけでなく「意味」を感じる
- 静かに眺める
- 写真撮影マナーに注意する
6.手水を通じて心を整える

手水は、単なる作法ではありません。
神域に入るための 心構えのスイッチ です。
この後の参拝(鳥居 → 手水 → 拝礼)すべてにつながる大切なプロセスになります。
初めての参拝でも安心です。
参拝の全体的な流れを知りたい方はこちらをご覧ください。
👉 【初心者のための神社参拝の基本作法まとめ】
まとめ

✅ 手水のポイント
✔ 清める意味を理解する
✔ 手順を追って丁寧に行う
✔ 花手水も敬意を持って楽しむ
参拝は単なる「手順」ではなく、
心を整え、神様と向き合う時間です。
実は、参道の正しい歩き方を詳しく知っている人は多くありません。
正しい参拝の流れを知らないまま参拝していませんか?
→ 【はじめての神社参拝|基本の流れを詳しく解説】
いかがでしたでしょうか?ここまで手水舎の利用方法について解説を行いました。近年、柄杓を用いずに行う手水舎が置かれている神社も増加しており、作法に戸惑う方にとっても参考になったのではないでしょうか?
次回は、加賀百万石と謳われた地で大名を務めたかの有名な戦国武将がお祀りされている神社へと足を運ぼうと考えています!
それではいざ、異国情緒の漂う神社へと参拝の旅へと参ります!
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※随時掲載する予定です。






