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Vol.17 陸奥国一宮 鹽竈神社(むつのくにいちのみや しおがまじんじゃ)



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 今日は現在の宮城県の位置に当たる陸奥国一宮(旧国名:Vol.11をご参照ください)の鹽竈神社をご紹介します。実は地元の新潟から試験を受験するために仙台へ訪れた際に、塩釜まで少し足を延ばして人気アニメ「鬼滅の刃」の聖地の一つになった鹽竈神社へ参拝することにいたしました。




















今回のルート

新潟駅を出発して村上市を通過します。東へと進路を向け山形市を通って日本海とは反対側の鹽竈神社へと向かいます。

新潟から出発しておよそ4時間の道のりとなります。






















Today’s Shrine

鹽竈神社

しおがまじんじゃ




ご由緒・ご祭神

場所:宮城県塩竈市一森山1-1
御祭神 主祭神:鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)
       ※武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)





鹽竈神社は宝永元年(1704)竣工されました。平成14年12月、本殿・拝殿・四足門(唐門)・廻廊・随神門以下14棟と、石鳥居1基が、国の重要文化財の指定を受けたそうです。

蝦夷地に接していた鹽竈神社が守護と蝦夷地平定の支えとして政府の人々に篤く信仰されたもだそうです。

 鹽竈神社の御祭神は主祭神に塩土老翁神、左宮に武甕槌神・右宮に経津主神を祀っている。陸奥國最大の社として中古より崇敬された神社(※武甕槌大神・経津主大神はVol.3Vol.4を参照)











※この画像は「鹽土老翁神」というテーマでChatGPTにて生成いたしました。

鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)

 鹽土老翁神は『古事記』『日本書紀』の海幸彦・山幸彦の説話に、釣り針を失くして困っていた山幸彦に目無籠(隙間のない籠)の船を与えワダツミの宮へ案内した事で有名です。博識の神としても登場します。

 東北地方を平定する役目を担った鹿島・香取の神を道案内したのが鹽土老翁神で、神々は海路を渡りこの地に上陸したと言われています。鹽土老翁神は塩釜の地に残り、人々に製塩法を教えたとされている。鹽土老翁神はシャチに乗って海を渡ったという説もあります。

 




























仙台駅から車を40分走らせて、ようやく陸奥国一宮の鹽竈神社へ到着いたしました。眼下には塩釜港を望むことができます。方向を転換して先へ進むと…





















 こちらの大きな朱塗りの立派な鳥居へと辿り着きました。こちらは鹽竈神社ともう一つ同じ陸奥国の一宮として鎮座している志波彦神社の鳥居です。二つの異なる神社をまとめて一つの一之宮として制定されていることは非常に珍しい形をとっています。

 本日はこちらの鳥居をくぐらずに左手側へと進みます…



















こちらの鹽竈神社の鳥居へと参りました。燈籠の配置もシンメトリーの美しい参道となっています。


















鹽竈神社の「竈」の文字が鬼滅の刃の主人公と同じ文字を使用していることからアニメのファンの間ではこちらの神社が聖地巡礼の地となってるそうです。





















本殿の正面にある参道ではなく神社の敷地の外側に沿ってのびている参道です。

前方にいる女性に追いつこうと足を速めますが、結局意味のないことに気が付き歩みを緩めることにいたしました。





















こちらの神門の一種である隋神門(楼門)です。

鹽竈神社は、4つある参道のうち、奥州藤原氏の3代目の当主である藤原秀衡が裏坂を開き、仙台藩4代藩主の伊達綱村が表坂の鳥居と随神門(楼門)を造営したそうです。こちらは国の重要文化財に指定されているそうです。





















こちらが鹽竈神社の手水舎です。ハンドタオルを用意してさっそく手を清めましょう。本殿はどようなお姿をしていらっしゃるのでしょうか。





















こちら手水舎は手をかざすと自動的に水が流れる仕組みでした。手水舎としてはとても珍しい造りだと思います。





















宇宙人のような不思議な出で立ちをしていらっしゃる珍しい狛犬さんです。こちらの狛犬さんの目の前を後にしてご本殿へ向かいましょう。





















 左右宮拝殿という建築様式だそうです。こちらも造りとしては珍しいものだと思います。

 向かって左側の左宮が武甕槌神(たけみかづちのかみ)、右側の右宮が経津主神(ふつぬしのかみ)が祀られていらっしゃいます。ブログのVol.1とVol.2でご紹介した鹿島神宮と香取神宮の御祭神である国譲りの神話の際にご活躍された神様です。




神社の建築様式の解説


 神社の本殿や拝殿などの形式が一様であるとは限りません。

 一般には神門をくぐった先に※拝殿が存在し、その後方に※本殿が位置している場合が多くあります。鹽竈神社は神門をくぐった正面に左右宮拝殿が存在し、その右側に別宮が位置していらっしゃいました。

 神社の建築様式としては、他にも本殿が四つ存在する住吉大社や複数の拝殿が並列に並んでいる熊野本宮大社などが存在します。

 ※拝殿とは…一般的に賽銭箱が置いてあり、参拝客が参拝を行う場所。

 ※本殿とは…拝殿の奥に位置する社殿で、ご神体がお祀りしている場所。

◎建築様式については今後の投稿にて詳しくお伝えいたします。もしよろしければご覧ください。





















 別宮拝殿の主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)がお祀りされています。鹽土老翁神は製塩の神様・海上安全・大漁満足・安産の神として庶民の信仰を集めてきたそうです。

 一説には潮の満ち引きに関する神様とも伺ったこともあり、東日本大震災で亡くなられた方の御霊が安らかであることを祈念しました。将来発生する可能性のある南海トラフ地震で想定される津波の被害を抑制するために知恵をお借りしたいと祈願いたしました。





















 鹽竈神社でお調子者のようなお爺様の声で「ほれまた来た」とどこからともなく声が聞こえてきました。確かにこちらの神社への参拝は今回で二度目です。

潮の満ち引きに関する神様だと伺いました

ー塩の精製方法は教えたが潮の満ち引きというのは人がそのように呼ぶようになったー

 津波を食い止める方法は?

ーあるー

どうすれば?

ーお前が考えろ。できないことなどないー
石段を下りて駐車場を目指しながらお話をしていましたが

ー仙台藩に伊達男が来るとはー

とのお話を伺い自分が伊達男であるとことを再認識いたしました。





















鹽竈神社でいただいた御神j塩です。

塩の精製を伝えられた神様がお祀りされている神社からいただいたお塩です。

大切に盛り塩を玄関に盛ろうと考えています。





















鹽竈神社の御朱印です。

流暢な筆使いで流れるような書体の美しい御朱印をいただきました。

志波彦神社・鹽竈神社

〒985-8510 宮城県塩竈市一森山1-1 
電話:022-367-1611

アクセス
境内の東側から北側にかけて参拝者専用の無料駐車場が
4か所(第1・第2・第3・バス)があります。300台収容。


※詳しいアクセス情報やご由緒については🔗志波彦神社 鹽竈神社の公式ホームページをご覧ください。



















塩竃市魚市場

参拝の後は鹽竈神社からも眺望する事ができた塩釜漁港へ足を運びます。こちらの駐車場へと自家用車を停めて…





















こちらの塩釜海の駅と塩竃市魚市場を見学いたします。さっそく中へ入ってみましょう!



















水揚げが行われる時間帯にはこちらでセリが大なわれている様子を見学出るようです。



















おいしそうな鮮魚が並んでいますね!と申し上げたいところですがこちらはすべてサンプルです。手に取って口に含んでみたら歯形が付いてしまいます。





















本日のまぐろ丼 1,000円

道の駅内にある食堂で腹ごしらえをしたいと思います。

詳しい説明はありませんでしたが、おそらく本マグロやびんちょうマグロなど様々な種類のまぐろの切り身が乗っているまぐろ丼をいただきます。

上品にいただかないことが、まずは豪快に醤油にワサビを溶かしてマグロに流しかけると、マグロに含まれている脂が溶けて醤油に流れ出します。一切れを箸で横に寄せ、醤油のかかったご飯と一緒に口の中に頬張ります。

ねっとりとした甘みが口の中に充満し、芳醇な魚の香りとワサビ醤油の混ざった濃厚な味わいが鼻孔をくすぐります。付け合わせの茄子の煮びたしはとろとろとした舌ざわりの上品な味付けで、一緒に添えられているお吸い物を一口飲んで一息つきます。

マグロとごはんの比率を考えながら最後まで丁寧にまぐろ丼を口に運びます。日本海側では決して味わう事が出来ない贅沢な一品でございました。


塩釜海の駅

〒985-0001
宮城県塩釜市新浜町1丁目13-1 中央棟2F
TEL 022-794-7246
FAX 022-794-7247
mail maguro@sanrikunosachi.co.jp

※塩釜海の駅についての詳しい情報は🔗こちらからご覧ください。





















仙台駅へ寄り道をして地元の新潟へと帰宅いたします。

テレビでもよくロケを行う場所として拝見することの多いとてもきれいな佇まいをしている駅ビルです。繁華街へと足を延ばしてみましょう…





















真冬であったにもかかわらず脚の露出が多い女性が多くいらっしゃったので非常に眼福でございました。


仙台の繁華街は人も多く、地方都市として栄えるための条件がそろった東北地方の横綱とも言って良いほどに高度に発達した活気のある都市でした。

伊達政宗公の居城である仙台城と楽天イーグルスやベガルタ仙台などのスポーツ文化が栄え、そして牛タンという強烈な印象を与える食文化を携えたメトロポリスです。歴史文化、スポーツ、食を兼ね備えている都市は発展をする条件であるように感じます。





















お土産をしこたま買い込んでから、高速を使わずにゆっくりと帰路に就きました。

上質な食と歴史文化に浸ることが出来た満足ができた旅路でした。






次回は北陸地方でも特に都市機能が充実した金沢へと足を延ばします。明治8年に建設された非常に珍しい神門を構えた金沢市のシンボルともいう事ができる神社へと訪れます。いったいどのようなご由緒をお持ちのご祭神なのでしょうか?

それでは次回、いざ金沢のロマンの旅へと参ります!

また次回の配信を楽しみにしてください。










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この画像は狛犬というテーマでChatGPTにて生成いたしました。

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神社の参拝を目的に全国を旅しています。いままで曖昧であった神社の知識をひも解き、楽しく神社の参拝を行えるようにBLOGを通して皆様にご紹介いたします。

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