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Vol.18 尾山神社 (おやまじんじゃ)



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 前回はVol.16でご紹介した加賀国一宮の白山比咩神社の旅路の途中で訪れた金沢市にある尾山神社へと参拝しようと思います!!

 

 尾山神社は金沢城公園の外郭に位置し、全国的にも有名な戦国武将である前田利家公がお祀りされている神社です。ステンドグラスを用いた非常に珍しい神門や利家公の銅像などの目に収めておくべきスポットが満載の神社です!





それではどうぞ最後まで旅のお供をお願いします…  






















Today’s Shrine

尾山神社

おやまじんじゃ

ご由緒・ご祭神

場 所:石川県金沢市尾山町11-1
御祭神:前田利家
    お松の方



 金沢城は織田信長や豊臣秀吉に仕えた名将、前田利家公の居城である金沢城に隣接する尾山神社は前田利家公とその正室であったお松の方がお祀りされている神社です。(有名な金沢の観光地である兼六園は金沢城の外郭にある日本庭園のことです)

 

 前田利家は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名です。加賀藩主・前田氏の祖でいらっしゃいます。豊臣政権の五大老の一人で「加賀百万石の祖」とも称されていらっしゃいました。


 NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語』では俳優の唐沢敏明さんと松嶋菜々子さんが主演をされていらっしゃいました。作中でも描かれていたかもしれませんが、ご祭神でもあるお松の方は9歳年上の従兄である前田利家公とご結婚をされた大変機転の利く光明な奥方様でいらしゃったそうです。












御利益


 どのようなご利益がいただけるのか明確には記されておりませんでしたが、ご祭神である前田利家公が著名な戦国武将でいらっしゃいましたので、おそらく勝負運や必勝祈願のご利益をいただくことができるのではないかと考えます。


 その他にもご夫婦でお祀りされていらっしゃいますので家内安全や安産祈願のご利益もいただくことができるのではないでしょうか。
























ようやく尾山神社へと到着いたしました。

こちらは尾山神社のステンドグラスを用いた神門で神社の神門としては非常に珍しい造りとなっています。

頂上に設置してある避雷針は日本最古のものだそうです。

こちらの神門をくぐると本殿が。さっそくくぐってみましょう。





















神門をくぐった後で狛犬さんにお出迎えをしていただきました。

遠吠え中のように見える少し細身で引き締まった身体をしていらっしゃる狛犬さんです。





















こちらの手水舎で柄杓を用いて手水を利用していよいよ本殿へ参拝へと参りましょう。





















 こちらが尾山神社の本殿ですね。立派です。神社の造りとしては珍しい綺麗な瓦屋根の御本殿で、私には確認することができませんでしたが欄間は極彩色の華麗な彫刻が施されているようです。

 神社の絵馬を奉納していらっしゃる方も数多くいらっしゃいますね。戦国時代の名将である前田利家公がお祀りされていらっしゃるので勝負運を授けていただけるように祈願いたしました。





















尾山神社ご鎮座150周年を記念して写真を撮影するためのパネルが設置されていました。

本殿側からシンボルとなっている尾山神社の神門を覗いた秀逸な写真を一枚撮影。





















神門についての解説



神門とは神社敷地内において聖域と俗世を区切る門のこと

 社殿への入り口に設置されることが多く、神聖な空間への結界の役割を果たします。神門には、建物の様式によって鳥居、楼門(ろうもん)、二重門(にじゅうもん)など様々な種類がありますが、神社に特有の門の構造を持つものは「神門(しんもん)」と呼ばれます。




神門の役割とは…

結界としての役割

神門は、神様が住む神聖なエリアと、人間が普段生活する俗世との境界線を示し、空間の聖俗を分ける結界として機能します。


神門の主な種類

  1. 楼門:2階建ての門で、1階部分に縁があり、2階部分に屋根が設けられています。
  2. 二重門:こちらも2階建ての門ですが、1階と2階のそれぞれに屋根が設けられている点が特徴です。
  3. 棟門:(むなもん)門柱2本に切妻屋根がかけられた、比較的小規模な門です。
  4. 唐門:(からもん)中国風の装飾が施された門で、神社の門形式として用いられることがあります。
  5. 四脚門:(しきゃくもん)寺院の門で用いられることが多いですが、神門にも採用されることがあります。



その他の関連する門の形

  • 鳥居:神社の入り口を示す象徴的な構造であり、一対の柱に笠木や貫を通した門です。大きな神社では、複数の鳥居が並ぶことがあり、これらも神門に含めて呼ばれることがあります。
  • 随神門:寺院の仁王門に当たる門で、悪霊が聖域に侵入するのを防ぐ意味合いがあります。



 このように、神門は単なる建物の入り口ではなく、空間の区画、参拝者の心の持ち方、そして神社の権威を象徴する重要な要素です。

 楼門は二階建ての門であり、上層部分には神様を守護する像や武士の像が祀られていることが多く、特に大きな神社では見られることが一般的です。一方、随神門は、左右に武士の像(随神)を配置し、神域を守護する役割を担います。

 神社の門は参道の途中に設置されており、これをくぐることで、さらに神聖な領域へと進んでいくことになります。特に「中門(ちゅうもん)」や「楼門(ろうもん)」などがある神社では、それぞれの門が結界の役割を果たし、参拝者の気持ちを切り替える役割を担っています。このように、参道と門は一体となって、参拝の流れを形作っているのです。

日枝神社神門

彌彦神社の隋神門

新潟白山神社の神門

大宮氷川神社の楼門

鹽竈神社の楼門

※神門についてのより詳しい解説は今後BLOGにて投稿いたしますのでご期待ください。



















 尾山神社のご本殿を背景にして利家公の大鯰尾形兜を撮影いたしました。この兜をまとって戦に望み、勝てば必ず領土を拡大したというご由緒がございます。





















 こちらは利家公の銅像です。若かりし頃は槍の名手であったそうで、織田信長や豊臣秀吉にお仕えをし後に加賀百万石の名主として名をはせた戦国大名でした。正室のお松の方とは従妹同士であったそうです。




















 正室お松の方の像です。当時は自由に恋愛を行い結婚が出来た時代ではなかったのかもしれませんが、政略結婚や人質といったしがらみから逃れ、非常に仲睦まじいご夫婦であったとお伺いしました。





















 尾山神社の神苑です。尾山神社の境内は広い敷地となっていて本殿に向かって右側に位置するこちらの神苑では涼を取る事ができます。

足を踏み外して必要のない禊を行わないように気を付けます。





















 東神門と呼ばれる金沢城側に面している神門です。金沢城の度重なる火災でも焼け残ったという謂われのある龍神の彫刻をあしらった門だそうです。二匹の竜が水を呼んだため焼け残ったという言い伝えがあります。





















非常に体裁の整った字体の御朱印です。
尾山神社の御朱印です。


尾山神社

〒920-0918 石川県金沢市尾山町11-1
TEL/076-231-7210 FAX/076-231-4685

アクセス
電車  金沢駅下車タクシー5分
バス  北鉄バス南町・尾山神社下車徒歩3分
車   高速金沢東インターより20分、高速金沢西インターより30分 






















ここから金沢城へと足を踏み入れていきます!!

金沢城の鼠多門

先ほど通ってきた東神門側に位置する尾山神社と金沢城を結ぶ門です。

こちらの橋の下には車が通行しており、戦国時代の歴史を感じながら近代との懸け橋を渡ります。





















金沢城玉泉院丸庭園で出会ったカラス。神社を後にしたのだがなぜかこの辺りで氣当たりのようなものを感じた。





















五十間長屋

こちらが乏しい資金をつぎ込んでなんとか入館した五十間長屋です。

左手側には二の丸御殿が建築されていた様子でそちらの広場で何やら当時存在していた建築物を建設している最中のようです。





















長屋内部の石落としの仕掛けがこちらです。必死の思いで登ってきた敵襲に向かって容赦なく岩石を落としたのでしょうか。





















再建されたばかりの長屋でしたので場内は非常に新しい建物の匂いがいたします。

再建当時に残されていた装飾品や職人の方々の匠の技を紹介している様子でした。





















金沢城公園

〒920-0937 石川県金沢市丸の内1番1号
TEL 076-234-3800 FAX 076-234-5292

開園日時
年中無休(玉泉庵除く)
3月1日~10月15日  7:00~18:00(退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園時間)
夜間開園は毎週土曜日及び指定日
外周部の石垣ライトアップは毎日22時まで





















金沢駅の正面に堂々と構えるシンボルがこちらの「鼓門」です。

日が暮れた頃に到着したので、駅の構内その周辺は綺麗にライトアップされていました。





















 金沢駅近くの居酒屋で一杯。まずは地の魚を使用した刺し盛りを注文。私の地元新潟ではあまりお目にかかれない地魚が器に盛られておりました。まずはワサビではなく生姜を溶かした醤油にサシの入った肉厚の切り身の端を浸して口に運びます。すかさず金沢の辛口を含んで口の中の幸せを流します。

 次に注文したのは加賀野菜の天ぷら。加賀れんこん、金時草、打木赤皮甘栗かぼちゃなどを使用している様子でした。天つゆにおろしの雪を溶かして、そこに蓮根をくぐらせ一口頬張ります。薄い衣と薄い蓮根のサクッとした食感を味わうと、天つゆの薫り高い風味がふわっと鼻孔をくすぐります。再び先ほどの澄んだ辛みを一口。気分よく店を後にいたしました。



はす屋 金沢駅前店

〒920-0853  石川県金沢市本町1-7-2 みやび・る金沢1F

アクセス
JR北陸本線 金沢駅 兼六園口(東口) 徒歩5分

月・火・木
17:00~23:00
(L.O.22:30、ドリンクL.O.22:30)
※お席の2時間制を頂戴しておりますので、予めご了承願います。金~日
17:00~24:00
(L.O.23:30、ドリンクL.O.23:30)
※お席の2時間制を頂戴しておりますので、予めご了承願います。

定休日:水曜日その他(2023年9月4日~2023年9月6日

※こちらの詳しい情報はぐるなびにて掲載しています。🔗はす屋金沢駅前店





















 金沢市での観光中に伺った話では「現代でも前田利家さんのおかげで街が繫栄しているんです」とおっしゃっていました。加賀百万石と呼ばれる栄華を築き上げ、現代においても尊崇の念を集める前田利家公の御神徳に触れさせていただくことが出来ました。



 次回は新潟市の中心地、古町からほど近くに鎮座する新潟大神宮へ参拝へ参ります!

 いざ参拝の旅へ参ります!お時間がございましたらぜひ覧ください!









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この画像は狛犬というテーマでChatGPTにて生成いたしました。

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神社の参拝を目的に全国を旅しています。いままで曖昧であった神社の知識をひも解き、楽しく神社の参拝を行えるようにBLOGを通して皆様にご紹介いたします。

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