お正月とは年神様をお迎えする行事「神様を迎え、一年を無事に生きるための祈りと感謝の行事」という深い意味をもっています。
それでは今回は正月のしきたりの旅に皆様をお連れしようと思います。
それではいざお正月の旅に参ります!

正月とは何か――日本人が「年のはじまり」を大切にしてきた理由

1.正月とはどのような行事なのか
2.初詣や正月飾りの意味
3.干支、とくに午年・丙午について
4.正月と関わりの深い神社
5.その他の正月の風習
1.正月とはどのような行事なのか――年神様を迎える信仰

お正月は、日本人にとって古来より「新しい年を神とともに迎えるための神事的行事」です。
現代でも、初詣に行き、正月飾りを整え、おせちやお雑煮を食べるといった習慣が今も広く残っています。そこには年神信仰という
▶「年神信仰」とは
年神信仰とは、新年のはじめに山や海の彼方から年神様が訪れ、その年の五穀豊穣や家内安全、健康や生命力を授けてくださると考える日本古来の信仰です。
年神様を迎えるために家を清め、正月飾りを整え、特別な食事を用意することが正月行事の原型であり、正月は、「年神様(としがみさま)」を家に迎え行事です。
2.初詣について――新年最初の「神様との対話」

初詣とは、新年になって初めて神社や寺院を参拝することを指します。
この習慣が全国的に広まったのは近代以降ですが、本来の年神様へのご挨拶と感謝、そして一年の無事を祈る行為にあります。
・昨年の感謝
・今年を無事に過ごす祈り
・新しい年への決意
初詣では、願事だけでなく感謝を述べることが大切です。以上の3点を念頭に置いて参拝されるといいと思います。
3.正月飾りの意味――神を迎えるための「依り代」

門松
門松は年神様が降り立つための目印です。
松は常緑であることから生命力を象徴し、竹は成長と繁栄を意味します。
しめ縄・しめ飾り
しめ縄は神聖な場所と俗世を分ける結界です。
正月に玄関へ飾ることで、「ここは清められた神の場である」ことを示します。
鏡餅
鏡餅は年神様への供え物です。
丸い形は魂や円満を表し、正月後の「鏡開き」で食べることで神の力を分けていただくと考えられてきました。
4.干支とは何か――時間を神意で捉える日本人の知恵
干支は、十干と十二支を組み合わせて年の性質を表す古代中国由来の思想ですが、日本では神道と結びつき、時間の流れを神意として受け止める文化へと発展しました。
5.午年と丙午について――火と生命力の象徴

今年の干支は午年で、特に今年に限っては60年に一度巡ってくる丙午(ひのえうま)と呼ばれる年です。十干「丙(ひのえ)」と十二支「午(うま)」が組み合わさった干支で
「丙=陽の火」
「午=火の性質を持つ干支
が重なる年で、非常にエネルギーの強い年とされます。
俗説として強すぎる気を恐れる見方もありますが、本来は
変化・再生・突破の年を意味する干支です。
6.正月と深く関わる日本の神社|新年の祈りの意味を知る

伊勢神宮|新年の祈りが国全体へ向かう場所
伊勢神宮は皇室の祖神であり、日本人の総氏神様である天照大御神をお祀りしていらっしゃいます。正月には国と国民の安寧を祈る場を象徴する神社です。
明治神宮|現代の初詣文化を象徴する神社
正月三が日には日本最多の参拝者が訪れ、新年の決意や感謝を胸に参拝します。現代的なお正月の姿を最も体現している神社といえるでしょう。
宮中三殿|日本の正月が「祈り」で始まることを示す場所
皇居内にある宮中三殿は、新年に天皇陛下が国家と国民の安寧を祈るための祭祀が行われ、伊勢神宮と精神的につながる場所です。日本のお正月が古来より信仰されていた象徴です。
伏見稲荷大社|一年の実りと繁栄を願う正月参拝
伏見稲荷大社は五穀豊穣・商売繁盛の神を祀る神社です。年神信仰と深く結びつき、正月には農業関係者や商売人を中心に多くの参拝者が訪れます。
大宮氷川神社|地域で新年を迎える正月のかたち
個人の願いだけでなく、地域全体の平安や発展を祈る場として、共同体で新年を迎える日本古来の正月の姿を伝え正月参拝が盛んな神社です。
鹿島神宮|新年の決意を神前で固める神社
国家鎮護や勝負運の神様をお祀りしている神社です。正月は一年の覚悟を定める節目であるため、新しい年への決意を神に誓う場所であるとされています。
住吉大社|正月行事が今も息づく古社
正月に初太鼓などの伝統行事が行われます。航海安全や厄除けの神を祀るこの神社は、生活と移動の安全を祈る場として、古来の正月信仰を今に伝えています。
鶴岡八幡宮|再出発を象徴する正月参拝
鶴岡八幡宮は源氏ゆかりの神社で、鎌倉の初詣の中心的存在です。武運や家内安全を祈る場として、「再出発」や「決意」を象徴する神社です。
熱田神宮|国家を護る祈りと正月
熱田神宮は三種の神器の一つである草薙剣をお祀りする由緒ある神社です。国家守護の意味を持ち、正月には国の安泰と個人の無事を祈る参拝が行われます。
その他の正月にまつわる風習

・おせち料理:保存食であり、料理一つひとつに願いが込められる
・お雑煮:地域ごとの信仰や文化を反映
・お年玉:年神様の力を分け与える名残
・書き初め:神に誓う新年の言葉
私の実家・新潟のお雑煮
お雑煮に丸餅を召し上がるご家庭もあると伺いましたが、新潟県内でいただくお餅は四角い切り餅で柔らかくなるまで煮たものを餡子と一緒にいただいていました。おそらく新潟県内のみのお餅の食べ方ではないかと思います。
また、関東では醬油仕立てのお雑煮を召し上がるご家庭が多いと伺いましたが、新潟では鮭や鶏肉、里芋、人参、大根、かまぼこ、いくらなど具材が沢山入っています。また、新潟県の中部地方では味噌仕立てのお雑煮をいただくことがあります。新潟の郷土料理である「のっぺ汁」という料理に似ています。
毎年の新年のご挨拶のために親戚の家へ泊りに行くと「norioくんあんこにする?雑煮にする?」というやり取りが必ず行われます。若者のほとんどはどちらかを選択する必要を感じることはなく、ほとんどの場合あんこを選択します。
「サトウの鏡餅」はおそらく全国的にも放送されているテレビCMのではないかと思いますが、出演されているのは新潟を代表するNegiccoというご当地アイドルです。
まとめ――正月は「祈りと再生の行事」
正月とは、神様をお迎えし、感謝と新たな一年を生き直すための行事
です。
正月の意味を知り、静かに神様と向き合わせていただく時間をが、心を整えるための大切な機会となるといいと思ます。
それでは次回は加賀の一宮へと参拝の旅へと参ります!
ご期待ください!


































