前回は神社の構造・建築物に関して門前町から御神木までのご紹介をしました。今回は境内社から奥宮までを簡単に解説したいと思います。神社の境内にある構造を全体を知ることでより、神社の本殿に参拝をする途中で境内を散策する楽しみが増えることになります。
それではいざ、神様に敬意を表す参拝の道へ参ります!
神社の基本的な構造・建造物
※この記事は神社参拝作法シリーズの一部です
- 12 境内社(摂社・末社)けいだいしゃ(せっしゃ・まっしゃ)
- 13 神門 (しんもん)
- 14 絵馬殿(えまでん)
- 15 舞殿 / 神楽殿 (まいでん / かぐらでん)
- 16 禊場(みそぎば)
- 17 神池(しんいけ)
- 18 社務所・授与所(しゃむしょ/じゅよしょ)
- 19 社殿(拝殿・幣殿・本殿)しゃでん(はいでん・へいでん・ほんでん)
- 22 奥宮(おくみや)

12 境内社(摂社・末社)けいだいしゃ(せっしゃ・まっしゃ)
境内にある小さなお社のことです。
中心となる御社殿とは別にあるお社で、これらは摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)と呼ばれます。摂社はその神社のご祭神とゆかりのある神様、末社はご祭神より前にその土地でまつられていた神様のお社である事が多いです。
私と境内社
私はお賽銭をお納めすることはほとんどありませんが、参拝に訪れた神社でご本殿への参拝が終わった後に、こちらの神社へ参拝へ訪れたことへの感謝とご報告を行う事がよくあります。境内社の社殿の数が多い場合は一度にまとめて参拝する事や、簡易的な参拝になる事も多くありますが、出来る限りすべての境内社へご挨拶を行います。
稀に、境内社の中にはご本殿よりもご神徳に与ることができると巷で噂されているような有名な境内社も存在しますので、神社の参拝を行う際にはよくご由緒を確認して参拝されると良いと思います。
彌彦神社の境内社についての詳しい情報はこちら
→【彌彦神社の公式ホームページ/摂社・末社】

13 神門 (しんもん)
神社の神門(しんもん)は、神様の聖域と人間世界を区切る結界の門のことです。
一般的に鳥居の奥に設けられ、邪悪なものが中に入らないよう守る役割があります。様式は様々で、二階建ての「楼門(ろうもん)」や、左右に武神(随神)が祀られている「随神門(ずいしんもん)」などがあります。

14 絵馬殿(えまでん)
神社の境内に奉納された「絵馬」を飾るための建物のことです。
元々は神の神聖な乗り物である生きた馬を奉納していましたが、馬に代わって、絵に描いた馬を奉納するようになったのが絵馬の始まりです。近年では馬だけでなく様々な願い事にちなんだ絵柄が奉納され、現在のような小さな板に願い事や感謝の気持ちを書くようになったのは近世以降のことと言われます。
絵馬殿と私
神社で願い事を叶えていただくことを目的として参拝すること自体が少ないからかもしれませんが、実は私、絵馬を奉納したことが一度もないんです。大きな神社には神馬(しんめ)の像が安置されていることもあるので、私にも馬が神聖な存在である事が理解できます。恋人と一緒に願い事を書いて絵馬殿に絵馬を掛ける…なんていいですね🌸

15 舞殿 / 神楽殿 (まいでん / かぐらでん)
神事や祭礼において、楽曲や舞いを奉納する場所の事です。
日本の神様は歌舞音曲が大好きで、神楽(かぐら)として神様に捧げられます。そのとき舞台となるのが神楽殿で、神社によっては夏祭りなどに地域の人たちが神楽殿で踊りや音楽を披露することもよくあります。
神社の建築や配置には、すべて意味があります。
門前町・参道・鳥居などの建造物を詳しく知りたい方はこちらへ。
👉【神社建築の基本と意味をわかりやすく解説①】

16 禊場(みそぎば)
「禊(みそぎ)」を行うための水場のことです。
禊とは、体についた罪や穢れ(けがれ)を洗い清めるための行為を指します。かつては自然の川や海で行われていたものが、現代では神社境内に禊をするための施設として整備されています。規模の大きな神社に多く見受けられることがあります。
私と禊場
私が訪れた神社は「禊場」がある神社も数多くありました。中でも石川県にある全国にある白山神社の総本社で加賀国の一之宮でもある大きな神社「白山比咩神社」にはとても美しい禊場があります。お祭りや催事の際にどのような習わしがあるのかまでは調べていきませんでしたが、おそらく祈りを捧げる前に多くの方々がそちらで禊を行う場所なのだと思います。ヨーロッパの泉のような雰囲気を感じるとても手入れの行き届いた美しい禊場でした。見つかりにくい場所にあるので訪れる際には必ず事前に調べてから参拝に行かれるとよいと思います。

17 神池(かみいけ)
神社の境内にある池の事です。
「神池(しんいけ)」と呼ばれ、主に神聖な景観の一部として造営されています。その水域は神様の領域とされています。池に住む魚や動植物も含めて神聖視されいますので、許可なく捕獲することは避けてください。
※神話に基づいた特定の場所である場合もあります(例:宮崎県の「みそぎ池」は、伊邪那岐尊が禊を行ったとされる場所そのものを指す)。

18 社務所 / 授与所(しゃむしょ / じゅよしょ)
神社における事務を行う受付・事務局や授与品を参拝者に授ける場所です。社務所とは、神職や巫女が常駐し、厄払いなどのご祈祷の申し込み、結婚式の受付なども行います。
授与所とは、お守りやお札の授与、御朱印の受付、破魔矢、縁起物などを参拝者に授ける場所のことです。規模の大きな神社になると、社務所と授与所が別になっていることもあります。

19 社殿(拝殿/幣殿/本殿)
しゃでん(はいでん/へいでん/ほんでん)
社殿とは神様に対する拝礼を行う場所のことです。
「拝殿」とは一般的に参拝者が参拝を行っている社殿の事をといいます。「弊殿」とはお供物などを神職が捧げ、祭儀や祝詞奏上を行うための建物のことです。拝殿と幣殿が一緒になっていることが多くあり、拝殿と本殿をつなぐ役割を持つことが多い社殿です。
「本殿」とは、拝殿の先にあり、御神体をお祀りしている社殿のことです。「本殿」が神社にとって最も重要な建造物であり、神職といえどもみだりに立ち入ることができないような聖域となっています。
「拝殿」の前に置かれた賽銭箱の前で一般的に参拝者の方は参拝を行います。
「拝殿」のなかで初穂料や玉串料を納め参拝を行う様式のことを正式参拝と言います。
「本殿」にお祀りされている御神体には山や巨岩、滝や御神木をお祀りする神社があります。鳥居や拝殿のみで、ご本殿が存在しないところもあります。
拝礼の作法には、ひとつひとつに意味があります。
二礼二拍手一礼の正しいやり方と意味はこちらで詳しく解説しています。

22 奥宮(おくみや)
本社(本宮・里宮)よりも奥まった、山頂や山の中腹などに位置し、同じ神様を祀る社のことです。
参拝の便宜のために麓に里宮が設けられることが多いですが、元々は奥宮が本来の鎮座地であるケースも多いそうです。
私と奥宮
奥宮は多くの場合、山中や山頂に存在しているため参拝を行う際には服装に気を付けなければなりません。私は以前に広島の厳島神社へ参拝を行った際に厳島神社の奥宮である「弥山」に登頂しようと考えていました。厳島神社に奥宮がある事は一部の方にしか知られていませんが、厳島神社のある宮島の山頂付近(標高535m)に鎮座していらっしゃいます。私は夕方に到着したため、残念ながら弥山への参拝は断念しましたが、次回は必ず参拝するために登頂しようと考えています。
参考文献
※
これまで二回に渡り、神社の境内のさまざまな建造物や見どころについてご紹介してまいりました。ぜひ、敷地の広い神社へ参拝に訪れた際には気に留めてみてください。神社へ訪れた際に神社の境内にある構造物に対して以前より見え方が違っている事と思います。
次回は、戦国最強と謳われた戦国武将がお祀りされている神社へと参拝に訪れようと思います。それではいざ、次回の旅に参ります!お楽しみにしてください。



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