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Ep.37 お賽銭に込める感謝の心とは|金額の意味と願い事の作法を紐解く【参拝の作法⑥】

今回は神社へ参拝をした際に神様の御前で必要な「お賽銭の正しい納め方」と「神様へのお願いの仕方」を徹底的に解説を行いたいと思います。前回の手水舎の利用方法に続いて神社の参拝において要となる作法となりますので心して参りましょう。

いつも私が参拝を行う際には必ず決まった金額をお納めしています。神社へ参拝する機会が多いので、お賽銭をお納めすることなく、礼と拝行だけを行って神社を立ち去る事もあります。「神様がお許し下さらないはずはない」とは思いながら、楽しむことを重視して参拝していますが、時々、恐縮してしまう事もあります。実際に神社へと参拝に訪れた際に、「一体いくらお納めすればよいのだろう?」と悩んでしまう事があると思います。

そのような不安を解消するために今回はお賽銭の納め方とお願いの仕方について徹底解説したいと思います!それではいざ、神様に敬意を表す参拝の道へ参ります!

神社に参拝する際の二拝二拍手一拝の作法を解説しています

➡二礼二拍手一礼の意味とは?神様に向き合う礼拝作法を解説

神社でお願い事をする際に大切なこと

神社で願い事をするときに大切なことは3つあります。
こちらの3つの項目に沿って順に解説させていただきます。

1.お賽銭を入れる

2.感謝を丁寧に伝える

3.努力を前提とした心構えを伝える

まずはお賽銭を入れるます。お賽銭をお納めする際にはお賽銭箱の前で会釈を行い、鈴を鳴らしてからお賽銭を納めます。お賽銭は投げ入れない方が丁寧な作法です。その次に神様に感謝の言葉を丁寧に伝えます。感謝を伝える時には努力を前提とした心構えを伝えてください。自分自身の努力を前提とする心構えが大切です。

以下では1~3までを項目別に一つ一つ丁寧に解説をしていこうと思います。

1.お賽銭を入れる

お賽銭にはどのような意味が?

 古代より、農作物や海産物が収穫された際に、神様には感謝をお示しするために収穫されたものをお供えしていました。そして貨幣の誕生と時代を経て、収穫物がお賽銭へと変わっていきました。

 つまり、お賽銭とは収穫したものや獲得できたことへの神様への感謝のしるしなのです。

お賽銭を入れる順番

一、お賽銭箱の前で会釈

二、鈴を鳴らす(鈴がなければ省略)

三、お賽銭を入れる

四、拝礼

※鈴を鳴らしてからお賽銭を入れます。
鈴の音色は心と身体を祓い清める意味も含まれています。

お賽銭を納める神社の本殿の前でカラスに出会う事には意味があります。

➡神社でカラスに出会う意味とは? 八咫烏の神話・民俗学・文化的背景から読み解く

お賽銭を投げるのはよくない?

 お賽銭はなるべく静かに入れるのが良い作法であると言われています。初詣など参拝者が多い状況でお賽銭を投げなくてはならない状況もあります。その様な場合を除いて、お賽銭は投げ入れるのは極力避けた方がよいと思います。繰り返しになりますが、古代よりお供えものはお米やお酒、お餅でした。神様に感謝をお伝えるものですので、静かに感謝を込めてお賽銭箱へお納めしてください。

長野県と新潟県に伝わる伝統的な風習

 私が住んでいる新潟では「二年参り」という風習が存在してますが、私も大みそかから正月にかけて訪れる家の近所にある深夜の諏訪神社には、お賽銭を投げ入れて参拝を行っていました。「お賽銭は投げ入れるもの」だと一種の刷り込みのように思っていましたが、確かに神様に対してはあまり丁寧な行動ではないように感じてしまいます。


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▶二年参りとは?

 二年参りとは、大晦日から元日にかけて神社へ参拝し、一年の感謝と新年の祈願を同時に行う伝統行事です。新潟県や長野県の山間部では、冬になると深い雪に閉ざされる地域も多く、現代のように車や除雪体制が整う以前は、「参拝できる機会そのものが貴重」でした。

そのため、一年の締めくくりと新年の始まりを同時に迎えるという合理的な信仰形態が発達したのではないかと考えられています。旧年と新年の境目を神様の御前で迎える新潟と長野に伝わる信仰の形です。

お賽銭の金額はいくらが良い?

 語呂合わせで「ご縁=五円」や「二重にご縁=二十五円」などの考え方を用いることがあります。縁起が良い数字であるという理由で、語呂合わせを用いた数字にあやかったお賽銭の額をお納めする方もいらっしゃいますが、古代より神様のお供えものを語呂合わせで決めていなかったはずです。私が大切であると考えるのは、金額よりも感謝の気持ちではないかと思います。

私が参拝する際に神様にお納めする金額は…

私が参拝を行う際には必ず100円をお納めするようにしています。造詣の深い摂社や末社にはお賽銭は納めず、ご挨拶だけしています。

 

 100円をお納めする理由はお納めする金額について迷うことがなく、財布の中に入っていることが多いため混雑している状況でも迷うことなく参拝をすることができるからです。

 私は神社に参拝する機会が多いため、お賽銭を入れるための小銭入れを用意し、そこに100円を沢山蓄えています。

 お納めした金額は神様への感謝だけではなく、社殿の修復費用や境内の環境美化にも使用されることになります。神社に人が溢れ、活気のある風景が訪れるように願ってお賽銭をお納めしています。


お賽銭の語呂合わせよりも大切な作法があります。

➡手水舎に込められた祓いの意味とは|正しい作法と由来を紐解く

2.感謝を丁寧に伝える

 お賽銭をお納めした後には神様に感謝の言葉を丁寧に伝えます。

 参拝を行う際には、訪れた神社の神様にまずは感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切なのではないかと思います。

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詳しくはこちら

 自身の人生や日々の生活をコントロールできる影響力を持っているのは、自分自身であることは間違いありません。しかし、現在のご自身の生活があるのは、ご自身の努力や周りの人たちのサポートのおかげです。あのとき両親や親友、恋人がいなかったら…。または、偶然が重なって自身が救われたことや、誰かの支援があったにもかかわらず、自身の努力や才能があった事のみが理由で円滑に事が運んでいると感じている事さえもあるはずです。

 どなたでもどのような事でも自身では変えられない状況はあります。自分ではコントロールできない事を神様が見守っていただいたことが今まであったかもしれません。

 嬉しいことや喜ばしいことがあった時だけでなく、健康でいられること、不幸な出来事がないこと、何事もなく生活できていることでさえも決して当たり前だと思わないように、また自分の能力過信しすぎず、与えられた境遇を取善であると思わずに参拝した際には神様に感謝を伝えるとよいと思います。

神社での参拝で幸福の前兆を受けとるために

➡【神社で出会うと縁起の良い動物7選】

3.努力を前提とした心構えを伝える

 願い事は自分自身の努力を前提とする心構えが大切だと言われています。目標を達成するために自分は何をするのかを神様に伝えます。神様は直接我々に行動を起こしていただけるような物理的な存在ではありません。

私たちが願い事を叶えられるよう、見守っていただいているのではないかと私は思います。

教え子たちの成長を願って

少年サッカーのコーチの役割を終えた後、教え子たちの無事と成長を願うことがありました。勝利だけではなく、怪我なく全力を尽くしてほしいという「感謝と祈り」の気持ちが、お賽銭を納める際に神様に通じるものがあるように感じています。


心構えが整ったら実際に桜が咲き乱れるこちらの神社を参拝してみてください。

➡新倉富士浅間神社——桜が咲き誇るように美しい姫神様をお祀りする神社

丁寧な伝え方と良き心構えで

 これまで神社での祈願の仕方についてお話しました。神社で参拝したときにお願いごとを必ず行いますが、参拝での一番の目的は神様に感謝を伝えることです。神社に参拝した際には、神様に感謝を丁寧な言葉で伝えて、その後にお願い事をしてみてください🌸

➡神社本庁の公式HP参拝作法はこちらから

参考文献

  • 『日本書紀』
  • 神社本庁公式YouTubeサイト
  • 神社本庁公式サイト

■この記事について

本記事は実際の参拝体験と現地で撮影した写真をもとに作成しています。
歴史的事項や神話の解説などについては上記資料を参考にしています。

 お賽銭と祈願の仕方について学んだあとは、実際に新潟市に鎮座していらっしゃる新潟大神宮で参拝をしてみましょう!新潟大神宮の参道とサッカー選手時代の結びつきとは?

次回、新潟白山神社でいざ、神域の静けさに触れる参拝の旅へ参ります!


四季を彩る花手水と風鈴

新潟白山神社の参拝記録はこちらから

お賽銭の金額を決める際には、感謝の気持ちが最も大切であると申しましたがもしよろしければお賽銭の金額の語呂合わせについて解説していらっしゃるこちらの動画もご覧ください。


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 このブログを運営する「nroio.online」は、サッカーの選手として12年・指導者として5年間の経験があります。日本サッカー協会のシンボルである八咫烏への関心をきっかけに神社と日本神話の世界へ引き込まれ、以来10年にわたり新潟市を拠点に神社の参拝に対して記録し続けています。熊野三山をはじめとする神社への一次取材と、神話・民俗学への学びながら「神社参拝をもっと深く楽しむための知識」を発信しています。現地参拝の記録はX・Instagramでも発信しています!

※ブログ掲載写真の多くは実際に参拝時に撮影したものです。

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