今回は当サイト「Gosai神は武甕槌で!」のタイトルにもご登場していただいている武甕槌大神をお祀りしていらっしゃる鹿島神宮に参拝に訪れました。
鹿島神宮は、国譲りの神話にご登場されるご高名な神様をお祀りしている神社として有名なだけでなく、日本のサッカー文化とも所縁のある神社です。荘厳な雰囲気を感じる御手洗池や広大な森林に囲まれた境内、修復中の楼門を巡ります。
さらに、日本で発生する自然災害を引き起こしている何者かがこちらの神社にはいらっしゃるようです!鹿島神宮への旅路へ、いざ参ります!
神話とサッカーの聖地を結ぶ道|参拝ルートを公開
今回は朝5時半に新潟市から出発して福島県へ入り、猪苗代湖を通過します。そのまま太平洋側を南下し、茨城県に入ってから常磐道に沿いながら鹿島神宮を目指します。片道でおよそ7時間の運転です。
Today’s Sacred Destination
常陸国一之宮 鹿島神宮
ひたちのくにいちのみや かしまじんぐう

ご由緒・ご祭神
場 所:茨城県鹿嶋市宮中 2306-1
御祭神:武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)

ご祭神は「武甕槌大神」
武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は、国譲りの際に海岸で剣の上にあぐらをかいて武力を誇示したという神話が残っています。
※こちらの画像は武甕槌大神というテーマで生成AIにて作画いたしました。
稲佐の浜にて剣を突き立てた上にあぐらをかき、権威を示された武甕槌大神のお姿をイメージして作画しました。実際には、武甕槌大神があぐらをかいたのは、剣の束の上ではなく、刃の切っ先を上にして地面に突き立て、その上にお座りになれたそうです。今回はChatGPTを用いて生成しましたが、なかなかプロンプト(AIに対する指示文章)にどのように指示を行えばイメージ通りに作画していただけるのか手間取りました。
このような兜を身に付けていらっしゃったかどうかは想像が及びませんが、私としては上手に剣の上にあぐらをかいていらっしゃる絵を描くことが出来たのではないかと思っています。
武甕槌大神とはどのような神様?
創造の夫婦神、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)は日本の国土と神々を次々と産み出していきましたが、火の神ヒノカグツチは生まれた時に母である伊邪那美命のに大火傷を負わせ、その火傷が原因で伊邪那美命は亡くなられてしまします(神避りの神話)
愛する妻を失った伊邪那岐尊は怒り、ヒノカグツチを十拳剣で斬り付けた際に、剣に付いたヒノカグツチの血が、岩に滴り落ちて産まれたのが武甕槌大神です。
▶もっと詳しく…
武甕槌大神は、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と共に、出雲大社のにお祀りされている大国主命(おおくにぬしのみこと)と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国を行った神様です。
また、それより後の世の初代神武天皇は東征において幻影に襲われた際に、武甕槌大神の韴霊剣の神威により救われました。

新潟市を出発して途中の西会津町にある道の駅で休憩します。会津地方の郷土玩具「あかべこ」を拝見し、目的地を目指して先を急ぎます。
「あかべこ」は牛をモチーフにした土産物?神社で牛に出会う意味
➡神社で出会うと縁起のいい動物7選——「神様の歓迎サイン・幸福の前兆」

7時間てくてくと車を走らせながらようやく鉾田市にある農園に併設されたカフェ「LE FUKASAKU」へと到着しました。

おしゃれな店内ですね。さて私は何を注文したのかというと…

MELON Juice 550円
当初の目的にしていた、半分に切ったメロンを丸ごと使用したパフェは収穫時期にはまだ早く、メニューには載っていませんでした。
甘さを抑えたメロンのショートケーキはスポンジとクリームが程よいバランスでメロンの爽やかな香りも味わえます。その後に私の地元では普段いただくことができない濃厚なフレッシュメロンジュースをいただきます。それぞれは際立っておいしくいただいたのですが、甘さが引き立つ両者ですので組み合わせがマッチせず、最後にいただいたお冷が美味だったという苦い思い出となりました。

同じ敷地内に併設された店舗でさつまいものバウムクーヘンを購入して目的地の鹿島神宮へと向かいます。
LE FUKASAKU(ル・フカサク)
〒311-2102
〒311-2102 茨城県鉾田市台濁沢157(国道51号沿い)
TEL.050-1721-6083
営業時間:9:30〜17:00 (カフェ Lo.16:30)秋季のみ水曜定休、1F・2F合計120席
※こちらについての詳しい情報はFARM PATISSERIE LE FUKASAKU(深作農園)の公式ホームページをご覧ください。

深作農場から車で20分、カシマサッカースタジアムへ立ち寄ります。1993年に誕生した日本初の本格的なサッカー専用スタジアムで、数々の名勝負がこちらのスタジアムで行われました。
※詳しくは鹿島サッカースタジアム公式サイトにてご覧ください。

天孫降臨という日本神話がありますが、鹿島の地にもサッカーの神様と呼ばれるほどの名選手が存在した銅像が建てられています。

以前からこちらの鹿島サッカーミュージアムを見学したいと考えていました。さっそく中に入ってみましょう。ワクワクします。

日本サッカーに多大な影響を与えた偉大なプレイヤーであるジーコ氏に所縁のある言葉の数々に出迎えていただけます。

脈々と受け継がれたジーコスピリットの3要素「献身」「誠実」「尊重」全員がチームの勝利のために、プロとして生活の中から、相手やチームメイトやサッカー環境を敬うことだそうです。
日本のプロサッカー選手に選手としての土台となる考え方を指導していただきました。
※こちらの詳しい情報はカシマサッカーミュージアムの公式サイトをご覧ください。

優勝ペナントやマイスターシャーレの数々が展示されています。軍神であり勝負運の神様である武甕槌大神が鎮座していらっしゃる鹿島アントラーズが日本で最も優勝回数の多いチームであることは関係のない話ではないような気がします。

ようやく鹿島神宮に到着し、表参道の少し手前でようやく一台分の駐車スペースを見つけ、正直なところ少しホッとしました。そこから歩き始めると、駐車場探しの慌ただしさが消え、目の前には鹿島神宮へと続く広々とした石畳の参道が伸びています。
参道の両側には飲食店や土産物店が並び、鹿島の門前町らしい活気も感じられました。途中にはカシマアントラーズゆかりのモニュメントや、鹿島神宮の神使として知られる鹿の姿も。さらに、思わず足を止めたくなる郷土料理のお店まであり、「せっかく鹿島まで来たのだから食べてみたい」という気持ちも湧いてきます。
しかし、この日はまず武甕槌大神にご挨拶することが目的です。ここは脇目もふらずに一の鳥居を目指します。
鹿島神宮や他の神社でも参道の歩き方には作法があります。
➡鳥居をくぐる時は左右どっちの足から?|参道の歩き方を紐解く

こちらが鹿島神宮の境内の参道の入り口に当たる鳥居です。「鹿島鳥居」と呼ばれる、鹿島神宮特有の鳥の形状をしていらっしゃいます。
鳥居についての解説も行っていますのでご覧ください!
➡鳥居の種類とは? 鳥居の意味・語源・形状を神社巡り経験者が解説

祓戸神社で身を清めてから参拝をいたします。

武甕槌大神にお会いさせていただく前に、まずは手水を使用します。なんだか気持ちまでシャキッとしてきますね。その先に見えているのは…
武甕槌大神にお会いさせていただく前に必要な手水舎の作法とは?
➡手水舎に込められた祓いの意味とは|正しい作法と由来を紐解く

残念ながらこちらの神門は改修工事を行っている最中のようです。こちらの神門は「日本三大楼門」と呼ばれるほど名高い神門(社殿の前に設けられていることが多い門、)お姿がお目にかかれず非常に残念です!目張りの間からお姿を覗くと…
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神門、楼門とは
神門とは神域との境界を分ける、社殿の前に設けられている門のことです。2階建て(二重)の立派な造りの神門のことをと楼門と呼びます。

改築中の楼門が垣間見えました。完成した後にまた参拝に訪れようと考えています。

日本でも有数の武力を司る神様がお祀りされているというだけあって、両脇の樹木の伸び方や生い茂り方に一際力強い印象を受けました。

ようやくご本殿に到着しました。楼門をくぐった後、参道を進んで右手側に位置していらっしゃる、神社の建築配置としては若干珍しい配置の仕方をしていらっしゃいます。”まずは”こちらで長い間念願だった参拝をさせていただきます。
鹿島神宮を参拝する際にもお賽銭の金額についても解説しています。
➡お賽銭に込める感謝の心とは|金額の意味と願い事の作法を紐解く

勝負運の神様でいらっしゃるという事で、就職試験の必勝祈願をした後に、拝殿の奥のご本殿の佇まいを伺いました。屋根に飾られている「千木」と呼ばれる飾りを拝見しようと拝殿の脇目からご本殿を覗いてみました。より一層厳かな雰囲気を感じますね。
※拝殿とは一般の方が参拝を行う礼拝所のことをお示しし、本殿とは拝殿の奥に位置する神社のご神体がお祀りされている建築の事です。
ご本殿の屋根に飾られている「千木」についての解説はこちらから

ご本殿を後にして参道を進みます。どこを目指しているかというと…

樹木の荒々しく、また力強い息吹が感じられる参道が続きます。

全国に鎮座する数多くの神社には、国歌にも登場する「さざれ石」が安置されていることが多くあります。
※さざれ石については今後のBLOGにて解説いたします。

先程の木々の荒々しい参道を通り過ぎた後に、こちらの「奥宮(おくのみや)」へと到着します。
武甕槌大神をサイト名にした理由|国譲り神話・ご縁・「力」に込めた想い
こちらのサイトのタイトルに「武甕槌大神」の御名をいただいたのは、過去にご縁のあった大切な人との出会いを通じ、この神様に不思議なご縁を結んでいただいたと感じた経験が原点にあります。国譲り神話で示される武甕槌大神の「お力」は、単に相手を屈服させるためのものではありません。私はそこに、正義を貫き、大切なものを守り、人々が希望を失わずに歩むための力という意味を重ねています。そこで、私はこの御名をお借りして、神社に息づく祈りと日本の神話を、自分自身の経験と言葉で伝えていきたいと考えています。

実はこちらの奥宮は、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康公が、その感謝を示すために本宮として奉納した社殿であると伝えられています。長時間運転し続けてようやく目的での参拝を終えました。鹿島神宮は全国に600社存在する鹿島神社の総本社でもあります。
鹿島神社の総本社である鹿島神宮
神社の「総本社(そうほんしゃ)」または「総本宮(そうほんぐう)」とは、日本全国にある同系統の神社の根源となる、最も中心的な神社を指す言葉です。
一般企業に例えるならば、全国にある支社を取りまとめる本社・本店のようなものだと考えていいと思います。
奥宮とはどのような意味をもつ建築物なのか
一般的に本殿とは別の場所に建てられている、もっとも奥地にある神殿のことを示します。一般企業に例えると、本社・本店の社屋の中にある代表取締役の社長室のようなものでしょうか?
▶さらに詳しく…
鹿島神宮だけではなく様々な神社に総本社や奥宮といった形式が用いられています。通常、本殿にも奥宮にも同じ神様がお祀りされてらっしゃいます。
奥宮は、山岳信仰や神様がより神聖な場所であるとされる奥地を信仰する文化と関連していることもあります。富士山の8合目にある神社は、静岡県に鎮座している富士山本宮浅間大社の奥宮です。富士山本宮浅間大社は全国にある浅間神社の総本社でもあります。
相撲の始まりは神々の力比べ?|武甕槌大神と建御名方神
武神として鹿島神宮にお祀りされている武甕槌大神と、長野県にある諏訪大社にお祀りされている建御名方神との力比べが相撲の起源だと言われています。
30代後半から40代周辺の私と同世代の方々は相撲の頂上決戦というと強く記憶に残っているのが貴乃花と若乃花の兄弟対決ではないでしょうか。まさに「神話とも言い換える事ができる名シーン」です。
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▶武甕槌大神と建御名方神の神話についてもっと詳しく解説
日本神話において武甕槌大神は天照大御神から仰せつかり、地上を治めていた大国主命に国を明け渡すよう依頼をしました。武甕槌大神は、「国譲りの神話」の際に大国主命の息子の一人であるコトシロヌシと交渉したところ、コトシロヌシは素直に受け入れました。
しかし、それを聞いていたもう一人の力自慢の息子である建御名方神が大岩を軽々持ち上げてやって来ると、武甕槌大神に抵抗し、力比べで互いに組み合います。この時の武甕槌大神は建御名方神を投げ飛ばしたとも伝えられており、その力比べが相撲の起源と云われ、出雲が国技相撲の発祥の地である由縁だそうです。
建御名方神は屈服し、諏訪湖の聖地に鎮座され「諏訪大社」の御祭神として、今現在も祀られています。

先ほど参拝をさせていただいた奥宮のご社殿の裏側の林道をしばらく進んだ先にこのような鳥居がお祀りされています。いったい何がお祀りされているのでしょうか?

実はこちらには、重要な伝承にまつわる「要石」が厳かにお祀りされています。しかし、ただ地中に石が埋まっているだけのように見えますが…
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要石とは?|鹿島神宮に伝わる地震を起こす大ナマズにまつわる逸話
地中で大暴れをして地震を起こす大ナマズの頭を押さえていると言われるのが鹿島神宮の要石であると伝えられています。鹿島神宮の要石が大ナマズの頭を抑えており、香取神宮の要石が大ナマズの尻尾を抑えていると伝えられています。この要石は水戸黄門でも有名な徳川光圀公が7日7晩掘り当てさせましたが、たどり着くことが出来なかったという逸話が存在します。
こちらに参拝を行った2024年には能登半島沖地震が発生し、私の地元である新潟県も甚大な被害に遭遇しました。東日本大震災から定期的に発生する大震災の被害を抑制するために祈願を行いたいという考えもあり鹿島神宮に長い時間運転を続けて参拝に参りました。

要石に祈りを捧げた後に、一度奥宮に戻り、参道の反対側に位置する坂道を下っていくとこちらの「御手洗池」へと辿り着きます。撮影した写真に日光の日差しが差し込むことがあり、これに関しても神社への参拝を志している方にとっては大変意義の深いことである事があります。

一度に大勢の方が大寒禊をすることがある禊場なのだそうです。湧水が沸く池の中には鯉が泳いでいましたが、大寒禊の際には鯉の居場所はあるのでしょうか。
鹿島神宮で授与される御朱印・御朱印帳

こちらが鹿島神宮でいただいた御朱印です。
武甕槌大神と記してあります。撥ねや払いが勢いよく書かれていて勢いのある御朱印です。
大阪城豊国神社へのアクセス方法(駐車場・最寄り駅)
常陸国一之宮 鹿島神宮
〒314-0031
茨城県鹿嶋市宮中 2306-1
TEL 0299-82-1209
FAX 0299-82-1625アクセス
JR鹿島線・鹿島臨海鉄道 鹿島神宮駅下車 徒歩7分※詳しいアクセス情報やご由緒については🔗鹿島神宮の公式ホームページをご覧ください。
参考文献
- 『日本書紀』
- 鹿島神宮ホームページ
- 神社本庁公式サイト
■この記事について
本記事は実際の参拝体験と現地で撮影した写真をもとに作成しています。
歴史的
常陸国一之宮・鹿島神宮の旅はいかがでしたでしょうか?
車で7時間かけて訪れた甲斐があるほどに見所の満載な神社でございました。自身の抑制の祈願に加えてメロンにサツマイモ、鹿島アントラーズの歴代の名選手が身に付けていたサッカーシューズやユニフォームの展示を十分満喫する事ができました。
実はこの旅にはまだ続きがあります。次回は鹿島神宮を含む「東国三社」と呼ばれる残りの二社「息栖神社」と「香取神宮」を巡る旅に参ります!!
さて、どのような旅となるのでしょうか?次回、国譲りの神話が息づく東国三社の旅に参ります!
お楽しみに!
➡下総国一之宮 香取神宮|国譲りにまつわる武神を巡る東国三社参拝旅—要石・御朱印も



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