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Ep.19 鳥居をくぐる時は左右どっちの足から?|参道の歩き方を紐解く【参拝の作法③】

今回は鳥居のくぐり方や参道の歩き方の作法について解説を行いたいと思います。


聖域に足を踏み入れる—サッカーに通じる神社の作法とは

これから神聖なピッチに足を踏み入れる。

サッカーを志していた頃、私は必ず左脚からピッチに足を踏み入れていました。…などというプロのサッカー選手が行っているようなゲン担ぎは一切行っておりませんでしたが、かつてサッカーの試合前に一礼してピッチに入っていた頃と、神社の鳥居の前で一礼を行うときの感情はとても似ているところがあります。

サッカーの試合でも、ピッチに足を踏み出す瞬間にスイッチが入りますが、鳥居もまさに聖域への境界線です。

また、「過去の自分」を振り返ると、周りから見られているような感覚もあり正式な作法に則った振る舞いは出来ていませんでしたが、正式な作法を行っている現在は自身の尊厳や存在感を感じるようにもなりました…。
















 今回は、参拝の作法シリーズの第五弾「鳥居の正しいくぐり方と参道の歩き方」について皆さんにお伝えさせていただきたいと考えております。

一般的には、神社の参拝をするための明確な作法や仕来たりが存在するのかどうかを教えていただく機会は滅多にありませんよね。

 神社とは突然、街中や都会のビルの合間にも現れ、初詣や地域のお祭りなどで栄える大変身近な存在ですが、従来は古代より長い間受け継がれる日本の伝統文化でもあります。

しかし、一般的には厳格な作法が存在するかどうかわからないことが多いと思います。

 今回の旅は、あまり難しく考えずに神社にお祀りされている神様への感謝の気持ちと敬意をお示しする方法の一つとして参考にしていただけると大変嬉しいです。


 また反対に、神社に参拝する際に作法やしきたりなどを全く気にする必要がないのか気にしながら参拝をすることで心許ない思いをされた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそのしきたりやルールを皆様とご一緒に確認していきたいと思います。

 それではいざ、神様と向き合う参拝の道へ参ります!











鳥居の正しいくぐり方と参道の歩き方


STEP.1 鳥居のくぐり方

STEP.2 鳥居への足の踏み入れ方

STEP.3 参道の歩き方

STEP.4 本殿から帰る際

STEP.5 帰る際の鳥居のくぐり方











神社の参拝を楽しむために作法は必ず必要な事なのか?

 私の私見ではありますが、あまりにも神社の作法に気を使ってしまうがあまりに、神社の参拝そのものを楽しむことができなくなってしまうという不具合が生じてしまう事があります。

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さらに詳しく

 綺麗な朱塗りの鳥居だな、参道の両側に燈籠が立ち並んでいるな、玉砂利がまっすぐに敷き詰められている素敵な参道だなと感じながら境内を歩くことに楽しみを感じる事があります。

 神社の敷地内に伸びている木々にも様々な特徴があります。御本殿にお祀りされていらっしゃるご祭神の御心を表しているかのように、空に向かってまっすぐに整然と伸び並んでいる参道や、雷鳴が轟く空の様な荒々しい様相で伸び栄えた樹木が立ち並んでいる参道もあります。

 御神木の葉が重なり合う音や神社の社殿に用いる材木の香り、玉砂利を踏んだ際に足元で小石がこすれ合う感覚など、神社の境内にある様々な景観を五感で感じながら神社の参拝を行う事も楽しみ方の一つです。





















STEP.1 鳥居のくぐり方


一.鳥居の前で立ち止まる

二.一礼する

三.鳥居をくぐる






 注意点の一つとして、一礼を行うのは鳥居をくぐった後ではなく、鳥居をくぐる前に立ち止まって行ってください。

 鳥居をくぐる際には鳥居の左側か、もしくは反対の右側からくぐることが正式な参拝方法と言われています。

 参道を歩く際には、神社の参道の左右の端を歩くのが仕来たりであるといわれていることに由来しています。神社の参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれており、神様が通るための道であると伝えられています。



 参拝の作法に関して厳格に求められる方は参道の左側を歩くことが正式な参拝方法であるとおっしゃる方もいらっしゃいます。

混雑時には…

 正確には神社の参拝を行うための作法というわけではございませんが、初詣などで年末年始に神社が人で混雑している場合にスムーズに参拝を行う方法がございます。
 それは①鳥居の左側から参道に入り➡②本殿にて参拝を終えた後に➡③左側から本殿を後にし➡④鳥居の左側から帰る。その様にすると、多くの参拝をされている方々と鉢合わせをせずに参拝を行うことができるというお話を伺いました。
 もし興味がございましたら参考になさってください。

左側通行で統一するスムーズな人の流れができるという事ですね!
















 サッカーの試合でサイドから攻撃を仕掛けることが多いですが、私も参道の端を歩きながら参道の中央にご鎮座していらっしゃる神様をゴールと考え、参道の先にあるご本殿を目指そうと思います。

「すべての攻撃はディフェンスから始まる」鳥居の前で一礼し『参拝モード』に整える重要性を感じています。











STEP.2 鳥居への足の踏み入れ方

・鳥居の左側から足を踏み入れる場合は「左足」から

・鳥居の右側から足を踏み入れる場合は「右足」から



 どのようにして踏み入れる足が決まるのかというと、先ほどお伝えした「正中」が神様のお通りになる道であることから、踏み入れる足によって神社にお祀りされている神様に背やお尻を向ける事が失礼な態度に当たるためだそうです。

 こちらも作法を厳格に捉えられている方が行われている作法ですが、私も鳥居をくぐる際には必ず行っています。慣れてくると自然に踏み入れる足が左足から足を踏み入れると自然と正中に体の内側を向ける態勢になりますよね。




サッカーの試合で一瞬の油断が失点に繋がるように、鳥居の前で一礼し、参道の端を歩くことで自分の心を入念に『参拝モード』に整えることが神様からのご神徳を受けるのに重要であると感じています。
















STEP.3 参道の歩き方

 神社にもビジネスで用いる席次のように、上位と下位があります。本殿まで続く参道の中央である「正中」が最高位です。どうしても正中を横切らなければならない場合には、一礼をするとよいそうです。

 参拝している神社が指定している場合はそちらに従うとよいと伺いました。 鳥居を左側からくぐった場合は、そのまま参道の左側を進むとよいと思います。

 

玉砂利が敷き詰められている参道も数多く存在いたしますが、玉砂利を踏むことは心身を浄化させる効果があると伝えられています。

玉砂利を踏むことの効果

 玉砂利の“玉”には「魂」や「御霊」という意味と、「玉のような」という表現でも使われる、美しさ・宝石・大切な物、という意があり、“砂利”とは本来はさざれ石のことを指し、玉砂利とは「ミタマが宿っている美しい宝石のような小さい石」ということになります。

 そのような清らかな石を踏むことで、参拝者がしだいに身を清め、最高の状態で祈ることができるよう配慮されているのだそうです。

 参道を歩く際に砂利を踏む音や感覚によって、参拝者は心を落ち着かせ、清浄な状態で祈りを捧げることができます。


















神社を参拝して間もない頃は参道の歩き方に気が回らず無意識に真ん中を歩いてしまう事がありました。神様のお通りになる道を歩いてしまい冷や汗をかいたこともありましたが、今では自然と体が端に寄ります。


時々、外国人観光客の方に『そこは真ん中ですよ!』と心の中でツッコミを入れていますが、遠路はるばるお越しいただいた外国人観光客の方々が楽しそうにしていらっしゃる姿を見られることで、おそらく神様もお喜びになられている事だと思います。

作法よりも大切なことがあるように私は思います。
















STEP.4 本殿から帰る際

 参拝を終えた後にご本殿から帰る際には、正中に向かって背を向けないように振り返るとよいと思います。内側を向きながら振り返ると覚えていただくとよいと思います。

 STEP.1でもお伝えしましたが、混雑時に人の流れが出来るようなスムーズな参拝の仕方を実践する場合は、本殿で参拝を終えた後、正中に向かって内側を正面にしながら振り向き、ご本殿を背にして左側の道順を取ります。









 実際にご参拝をされる際には、ご本殿以外の社務所や安置されている遺物、御神木や宝物殿などその他にも拝見する箇所は数多く存在します。それに加え、広い境内を練り歩いている最中に、お手洗いをお借りする事もよくあることです。そのため、必ず参道の左側を通って参拝を終える事ができるとは限りません。

 道順に気を取られすぎて見物をしたい箇所を見落とさないようにして下さい。(先ほども申しました通り、正中を横切る際には一礼をするとよいと思います)





















STEP.5 帰る際の鳥居のくぐり方

 鳥居を出る際には本殿へと向きなおして神様への感謝お気持ちや崇敬の念を示すために一礼を行うと神様もお喜びになると思います。




神社の外に出る際

一、鳥居をくぐる

二、内側を向いて振り返る

三、本殿へ向かって一礼

四、内側を向いて神社の外へ向き直る




 振り返り方も、鳥居への足の踏み入れ方と同様に、神社の神様のお通りになる中央(正中)に体の正面を向けて行うとよいそうです。

 鳥居をくぐった後に参拝を行った神社のご本殿へと向き直ります。本殿へ向かって心からの感謝の気持ちをもって一礼を行います。帰る方向に向き直って神社を後にします。


 振り返る際には、すべて正中を意識しながら「内側に体を向けて振り返る」と覚えておくと理解しやすいと思います。











 あくまでも習わしですので、必ずこちらでご紹介した作法を忠実に守らなければならないという事ではありません。

 大切なことは神社への崇敬の念を忘れず、神社を守っていらっしゃった地域の方々へ感謝を行う事と同時に、神社へ参拝ができる事への感謝を行う事だと思います。

※また「忌中」と言われる親族が亡くなってからの2カ月程度の期間は鳥居をくぐってはいけない期間であると伺いました。目安は五十日祭までの五十日間と言われています。


こちらもぜひあわせてご参考になさってください。

➡神社本庁の参道の歩き方はこちら。



参考文献

  • 現地体験型XR観光アプリ【ストリートミュージアム®】YouTubeサイト
  • 神社本庁公式サイト

■この記事について

本記事は実際の参拝体験と現地で撮影した写真をもとに作成しています。
歴史的事項や神話の解説などについては上記資料を参考にしています。





















 いかがでしたでしょうか?神社に到着した直後に面前に広がる、鳥居や参道への入り方の作法を詳細にお伝えいたしました。正中を意識すると自然と足の踏み入れ方や振り向く方向が理解できますよね。実際に神社へ訪れた際には実践してみてください!
 次回の投稿では、生成AIを用いて描いた天照大御神の神秘的なお姿とともに、天照大御神のご由緒や、日本各地を巡る中で私自身が感じた不思議な体験や心の変化についても交えながらご紹介いたします。


それではいざ、神々の営みが織りなす神代の世界へ参ります!


「作法をマスターしたら、日本の神様の中心である『天照大御神』へのご挨拶へ向かいましょう。
その成り立ちを知れば、鳥居をくぐる際の一礼がさらに深くなりますよ」
神代の世界を、より身近に感じられるひとときを――。

→ 「天照大御神」のお姿はこちら



春日大社が公開している鳥居のくぐり方の作法を紹介してYoutubeです。




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 このブログを運営する「nroio.online」は、サッカーの選手として12年・指導者として5年間の経験があります。日本サッカー協会のシンボルである八咫烏への関心をきっかけに神社と日本神話の世界へ引き込まれ、以来10年にわたり新潟市を拠点に神社の参拝に対して記録し続けています。熊野三山をはじめとする神社への一次取材と、神話・民俗学への学びながら「神社参拝をもっと深く楽しむための知識」を発信しています。現地参拝の記録はX・Instagramでも発信しています!

※ブログ掲載写真の多くは実際に参拝時に撮影したものです。

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