今回は我が故郷、新潟県越後国の一宮である「彌彦神社」に参拝して参りました。
※一宮(いちのみや)とは…Vol.10用語の一覧参照
弥彦山の山麓に鎮座している新潟県内では一番のパワースポットともいう事が出来る彌彦神社へやって参りました。私も幼い頃から何度か訪れたことのある由緒正しき神社です。
今日まで祀られている神様も、参拝方式が他の神社と違うという事も全く知らずにいました!今回は神社の見どころを確認し、ハンドタオルやご由緒も確認いたしました!!それでは私の出身地の一宮である彌彦神社を巡ってみましょう!
Today’s Shrine
越後国一宮 彌彦神社
えちごのくにいちのみや やひこじんじゃ
ご由緒・ご祭神
御祭神:天香山命(あめのかごやまのみこと)
※別名 高倉下命(たかくらじのみこと)
天香山命

天香山命は高倉下命(たかくらじのみこと)とも呼ばれ、日本の最高神である天照大御神のひ孫にあたります。
神武東征の折に韴靈剣献上のにより危機を乗り越え神武天皇は危機を乗り越えました。
※この画像は天香山命というテーマでChatGPTにて生成いたしました。
父神は饒速日命(にぎはやひのみこと)、母神は※天孫降臨1に供奉して天降られまし天道日媛命(あめの
みちひめのみこと)でした。
▶もっと詳しく…
天香山命が、紀伊国熊野にいらっしゃった頃、東征中の神武天皇(神武東征)は、熊野にて敵の毒気により昏睡に陥りました。この危機に天照大御神と武甕槌命は天香山命に武甕槌命が国土平定に用いられた霊剣の※韴靈剣(ふつのみたまのみつるぎ)を神武天皇に献ずるよう夢の中で告げました。
韴靈剣とはかつて武甕槌命が国土平定に用いられた威力ある霊剣です。神武天皇に韴靈剣を献じたところ、霊剣の威力によって昏睡から覚醒し、天香山命の韴靈剣献上の大功により危機を乗り越え、その後初代天皇として即位したといわれています。

新潟駅から車で1時間半。彌彦神社の大鳥居にたどり着きました。
昭和57年上越新幹線の開通を記念して建てられた全国でも3番目に大きな鳥居と言われています。車で鳥居の下を通過するときに一礼をする際には運転に注意。
彌彦神社は新潟県(※旧国名:越後国)の一宮です。
※旧国名とは…
律令制の時代の行政区分の事。律令制とは奈良時代から明治時代までの事で各地域に役所(国衙)が置かれた。ちなみに、旧国ひとつに一宮が一つ存在するのが一般的。
▶もっと詳しく…
摂津(せっつ)【兵庫県南部・大阪府北西部】 一宮は住吉大社
和泉(いずみ)【大阪府南西部】 一宮は大鳥神社
河内(かわち)【大阪府南東部・中部】 一宮は枚岡神社
▶越後国についてもっと詳しく…
新潟県の旧国名は越後国。一宮は彌彦神社(正確には越後国の一宮は三社存在する)福井県 敦賀市 から 山形県 庄内地方 の一部に相当する地域を越国 (こしのくに)と呼ばれており。新潟県の旧国名は越後国(えちごのくに)と称され、現在の福井県から新潟県までの地名が京都に近い場所から越前、越中、越後と名付けられた。

こちらが参道の入り口の一の鳥居です。彌彦神社一の鳥居は柱に補助が付いているように見える広島県の厳島神社と同じ様式の両部鳥居といわれる鳥居を用いているのが特徴。

鳥居の柱の下に5センチほどの空間がありますが、これは雪が積もった際に柱が腐らないようにする雪深い新潟ならではの工夫ですね。
※鳥居については今後BLOGにて詳しく解説したいと思います。ご期待ください。

玉の橋は神様がお渡りになるといわれている橋です。季節によってはライトアップされ、とても綺麗です。

隋神門です。神門の一種で、随身様と呼ばれる彌彦のご祭神の従者が鎮座しています。神門の知識についてはまた今度特集しようと思います。

スタイリッシュな狛犬さん。隋神門の両脇を守っていらっしゃいます。

参拝様式は一般的には2礼2拍手1礼ですが、彌彦神社は出雲大社と同じく2礼4拍手1礼なんです。
どうして彌彦の参拝様式が4拍手であるのか、詳細は不明ですが、丁重に参拝する作法として伝わったそうです。実際に現地で周囲の参拝客を見ると二つ拍手が多いことに違和感を得ます。
新潟ロケ地の映画
「ミッドナイトバス」という映画で原田泰造さんが主演で新潟がロケ地になったのですが、彌彦神社で原田泰造さんが参拝をしていらっしゃるシーンがありました。その時もしっかりと二拝四拍手二拝の形式で参拝をしていらっしゃったので演出の方もしっかりと調査をして撮影をしたのだなと思って見ておりました。非常に哀愁が漂う内容の映画で、見終わった後にはしばらく余韻に浸りたくなるような映画です。


火の玉石
願い事を思いながら石を持ち上げた時に、考えていたよりも軽いと感じた場合には願い事が叶い、重いと感じた場合に願い事がかなわないといわれている吉凶を占う石。
一つ前に並んでいたのマッチョな方が軽々と石を持ち上げるので石が軽く思えてしまう。

相撲場
彌彦神社にも立派な相撲場が存在します。
何度もお話しましたが、相撲は元々諏訪の神様の力比べが起源であると言われています。

彌彦神社の御朱印
細身で見とれてしまうほど綺麗な字体の御朱印ですね。
彌彦神社
〒959-0393 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2
TEL:0256-94-2001 FAX:0256-94-4552
上越新幹線
燕三条駅で弥彦線に乗り換え、終点弥彦駅着
弥彦駅より神社まで約1km 徒歩15分程
燕三条駅よりタクシー利用は約13km 約30分
北陸自動車
三条燕ICより約13km 約30分(関東方面よりお越しの場合)
巻潟東ICより約15km 約30分(新潟方面よりお越しの場合)
彌彦神社の表参道にある門前町の風景です。令和7年に開店したばかりの「弥彦MONZENカフェ」にて昼食です。


年を重ねたからか、和風の佇まいに非常に愛着を感じるようになりました。

「弥彦MONZENカフェ」はこちらですね。プリンなどのスイーツをテイクアウトできるようです。

改修したばかりの店内は落ち着いた色調の小洒落た内装です。
今回はいただくことはなかったのですが、こちらでいただけるパフェは鳥居の形をしたクッキーが装飾されている遊び心のある逸品だそうです。弥彦い神社に参拝にいらっしゃった際にはぜひ召し上がってみてください。

村上牛の煮込みハンバーグのセット1,680円。
広い境内を散策したので空腹感を感じているところでやっと食事にありつけました。

ハンバーグにフォークを入れるとジュワッと爽やかな肉汁が溢れ濃厚なデミグラスソースと一緒に余す所なく食材をいただきます。
一緒に煮込まれているしめじも程よく歯応えがあり、周りの付け合わせもまた丁度よいアクセントとなります。ハンバーグを口に含んだまま、新潟県産コシヒカリのライスを口いっぱいに頬ばると村上牛の肉汁のうまみとお米の甘みがまじりあって旨味が口の中いっぱいに広がります。非常に贅沢な食事をいただき満足な午後でございました。
まとめ
今回は、わが故郷の越後国一宮である彌彦神社をご紹介いたしました。
まだまだこちらの神社はご紹介できていない場所がたくさんありますので、いつの日かもう一度違う視点からご紹介させていただきたと思います。その際は「御神廟(ごしんびょう)」と呼ばれる彌彦神社の奥宮もご紹介したいと思います。
次回は東京都千代田区永田町、霞が関の首相官邸にほど近い神社へと参拝に伺おうと考えております!おそらく財界人も足しげく通っていらっしゃる神社なのではないでしょうか。珍しい形をした鳥居、狛犬ではない珍しい動物がお出迎えしていただけると伺っております。
それでは、次回の配信を楽しみにしてください!
- 天孫降臨:天照大御神の孫である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が高天原から地上世界(葦原中国)に降り立った出来事
↩︎
↓東大法学部ご出身の方が独自の感性で、分かり易く彌彦神社についての解説をしていただいています。